カテゴリ:お役立ち情報 / 投稿日付:2025/01/06 15:12
不動産売却を検討し始めると、「媒介契約」という言葉を耳にする機会が増えるでしょう。 初めての方にとっては、種類も多く複雑に感じるかもしれません。 今回は、不動産売却における媒介契約の種類や選び方、注意点などを初心者の方にも理解しやすいよう解説します。 最適な媒介契約を選択し、スムーズな売却を実現するための基礎知識を身につけましょう。
不動産売却の媒介契約とは?3つの種類とそれぞれの特徴
不動産売却における媒介契約とは、売主と不動産会社の間で結ばれる、不動産売却の仲介を依頼するための契約です。 この契約には、主に3つの種類があります。 それぞれのメリット・デメリットを理解し、ご自身の状況に合った契約を選ぶことが重要です。専属専任媒介契約・メリットとデメリット
専属専任媒介契約は、一つの不動産会社にのみ売却を依頼する契約です。 売主自身で買主を見つけた場合でも、契約した不動産会社を通して取引しなければなりません。1: メリット
- 不動産会社が売却に専念するため、早期売却の可能性が高まります。
- 1週間に1回以上の報告義務があるため、売却活動の進捗状況を把握しやすいです。
- レインズ(不動産流通機構)への登録が義務付けられており、広範囲への情報公開が期待できます。
2: デメリット
- 売主が買主を見つけても、不動産会社に仲介手数料を支払う必要があります。
- 不動産会社の対応によっては、売却活動が停滞するリスクがあります。
- 他の不動産会社に相談できないため、比較検討ができません。
専任媒介契約・メリットとデメリット
専任媒介契約も、一つの不動産会社にのみ売却を依頼する契約ですが、売主自身で買主を見つけた場合は直接取引が可能です。1: メリット
- 専属専任媒介契約と同様に、不動産会社が売却に注力してくれる可能性が高いです。
- 2週間に1回以上の報告義務があり、売却活動の進捗を把握できます。
- レインズへの登録義務があり、幅広い買主へのアプローチが期待できます。
- 売主が買主を見つけた場合、仲介手数料が不要、または減額される可能性があります。
2: デメリット
- 複数の不動産会社に依頼できないため、比較検討ができません。
- 不動産会社によっては「囲い込み」を行う可能性があり、注意が必要です。
一般媒介契約・メリットとデメリット
一般媒介契約は、複数の不動産会社に同時に売却を依頼できる契約です。 売主自身で買主を見つけた場合も、直接取引が可能です。1: メリット
- 複数の不動産会社に依頼することで、より多くの買主へのアプローチが可能になります。
- 売主が買主を見つけた場合、仲介手数料は不要です。
- 様々な不動産会社の意見を聞くことができ、売却活動の選択肢が広がります。
2: デメリット
- 各不動産会社は他の会社との競合を意識するため、売却活動に力を入れない可能性があります。
- レインズへの登録義務がないため、情報公開の範囲が限定的になる場合があります。
- 複数の不動産会社との連絡が必要になるため、手間がかかります。
媒介契約を結ぶ際の注意点とトラブル事例
媒介契約を結ぶ際には、契約内容をしっかりと確認し、トラブルを未然に防ぐことが重要です。契約内容の確認ポイント
- 契約期間: 契約期間や更新の条件を確認しましょう。
- 仲介手数料: 手数料の金額や支払い時期、自己発見取引の場合の取り決めなどを確認しましょう。
- 販売活動内容: 具体的な販売方法や広告掲載媒体などを確認しましょう。
- レインズ登録の有無: 一般媒介契約の場合、レインズ登録の有無を確認しましょう。
悪質な不動産会社の見分け方
- 強引な勧誘: 強引に特定の契約を迫る会社は避けましょう。
- 不明瞭な説明: 契約内容について曖昧な説明をする会社は信頼できません。
- 実績の誇張: 実績を過剰にアピールする会社は注意が必要です。