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不動産売却で失敗しない!手付金の基礎知識とトラブル対策
カテゴリ:お役立ち情報  / 投稿日付:2025/04/03 15:10



不動産売却は人生における大きな決断です。
その過程で、手付金に関する疑問や不安を持つ方も多いのではないでしょうか。
手付金の役割、相場、支払いタイミング、そして契約解除時の注意点などを理解することは、スムーズな取引を進める上で非常に重要です。
今回は、不動産売却における手付金について、分かりやすく解説します。

不動産売却 手付金に関する基礎知識

手付金とは何か

手付金は、不動産売買契約を締結する際に、買主から売主に支払われる金銭です。
法令上、支払いが義務付けられているわけではありませんが、慣習として広く行われています。
手付金は売買代金の先払いではなく、契約成立の証であり、契約解除時の条件にも影響します。
契約書において、手付金の扱い(売買代金の一部に充当するなど)が明確に記載されていることが一般的です。

手付金の3つの役割

・証約手付
売買契約が成立したことを証明する役割です。
買主の購入意思を明確に示す効果があります。

・解約手付
売買契約成立後、履行に着手する前に、当事者双方が契約を解除できる権利を保障する役割です。
買主は手付金を放棄することで、売主は手付金の倍額を支払うことで解除できます。

・違約手付
契約不履行に対する損害賠償の役割です。
買主が代金を支払わなかった場合、手付金は売主のものとなります。
売主が物件を引き渡さなかった場合、手付金に加え同額を支払う必要があります。

手付金の相場と金額設定のポイント

手付金の相場は、売買価格の3%~10%程度とされています。
しかし、これはあくまで目安であり、売主と買主の合意によって自由に決定できます。
金額設定にあたっては、解約リスクと契約成立のバランスを考慮する必要があります。
手付金が高すぎると契約が成立しにくくなり、低すぎると買主が安易に解約してしまう可能性があります。

手付金の支払いタイミングと方法

手付金の支払いは、通常、売買契約締結時に行われます。
支払方法は現金または銀行振込が一般的です。

手付金と類似する概念との違い

・頭金
住宅ローンの自己資金として支払われるもので、手付金とは性質が異なります。

・内金(中間金)
売買契約成立後に支払われるもので、手付金とは異なり、解約権には影響しません。

・申込証拠金
売買契約前に支払われるもので、契約不成立の場合は返還されます。



不動産売却 手付金に関するトラブルと対策

手付金に関するよくあるトラブル事例

手付金に関するトラブルは、主に契約解除のタイミングや手付金の扱いをめぐって発生します。
「履行の着手」の定義が曖昧なため、トラブルに発展するケースが多く見られます。

契約解除における注意点:手付解除期日と履行の着手

契約解除は、手付解除期日までに、かつ、当事者の一方が契約の履行に着手する前に限られます。
手付解除期日は、契約書に明記されていることが一般的です。
履行の着手とは、売買契約の履行に必要な具体的な行為を開始した状態を指します。

契約書における重要な記載事項への注意喚起

契約書には、手付金の金額、性質(証約手付、解約手付、違約手付のいずれか)、手付解除期日、履行の着手に関する規定などが明確に記載されている必要があります。
不明瞭な点があれば、専門家に相談することが重要です。

トラブルを予防するための具体的な対策

トラブルを予防するためには、契約前に手付金に関する事項を十分に理解し、売主・買主双方で合意形成を図ることが重要です。
契約書の内容を慎重に確認し、不明な点は質問するなど、細心の注意を払うべきです。

専門家への相談の重要性

不動産売買は複雑な取引です。
手付金に関する疑問や不安がある場合は、弁護士や不動産専門家などに相談することをお勧めします。


まとめ

本記事では、不動産売却における手付金について、その役割、相場、支払いタイミング、契約解除時の注意点などを解説しました。
適切な金額設定と手付解除期日の明確化、そして契約書への細心の注意が、スムーズな不動産売却に繋がります。
手付金に関する知識を深め、安心安全な取引を進めましょう。

当社は誠実をモットーに、お客様の満足を一番に考え行動致します。
不動産売却をお考えの方はぜひ当社までご相談ください。

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