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不動産売却時の抵当権抹消手続きとは?安心安全な手続き方法
カテゴリ:お役立ち情報  / 投稿日付:2025/06/07 06:00



住宅ローンを組んで購入した不動産を売却する場合、必ずクリアしなければならない手続きがあります。
それが「抵当権抹消」です。
この手続きを理解せずに売却を進めると、思わぬトラブルに巻き込まれる可能性も。
スムーズな売却を実現するためには、抵当権抹消の手続きを事前にしっかりと把握しておくことが不可欠です。
今回は、不動産売却における抵当権抹消の手続き方法について、分かりやすく解説します。
売却を検討中の方、ぜひ最後までお読みください。

□不動産売却と抵当権抹消

*抵当権抹消手続きの流れ

抵当権抹消手続きは、大きく分けて「書類の準備」「法務局への申請」「完了確認」の3つのステップから構成されます。
まず、金融機関から必要な書類一式を受け取ります。
住宅ローン完済済みの場合は、事前に書類を請求しましょう。
売却と同時完済の場合は、決済日に金融機関が用意してくれます。
次に、これらの書類を法務局に提出して登記申請を行います。
最後に、法務局から完了通知書を受け取り、登記簿謄本で抵当権の抹消が確認できたら手続き完了です。

*必要書類と準備期間

必要な書類は、抵当権抹消登記申請書、登記識別情報または登記済証、登記原因証明情報、金融機関の代表者事項証明書または登記事項証明書、金融機関の委任状などです。
これらの書類は、金融機関から入手できます。
準備期間は、書類の入手状況や法務局の処理状況によって異なりますが、通常1週間から2週間程度を見込んでおきましょう。
ただし、書類の紛失や住所変更など、予期せぬ事態が発生する可能性も考慮に入れておくと安心です。

*費用と手続きにかかる時間

抵当権抹消にかかる費用は、主に登録免許税と、司法書士への依頼の場合には司法書士手数料です。
登録免許税は、不動産1件につき1,000円。
土地と建物で2,000円が一般的です。
司法書士手数料は、依頼する司法書士によって異なりますが、1万円~3.5万円程度が相場です。
手続きにかかる時間は、自分で手続きする場合は書類の準備や法務局への申請、審査などに数日~2週間程度、司法書士に依頼する場合は、司法書士のスケジュールにもよりますが、通常は1週間程度で完了します。

*司法書士への依頼メリット

司法書士に依頼するメリットは、手続きの煩雑さを軽減できる点です。
専門家が書類作成から法務局への申請まで全て行ってくれるため、時間と労力を節約できます。
また、書類の不備による申請却下リスクも低減できます。
複雑な手続きや、書類の紛失・再発行といった問題が発生した場合でも、司法書士は豊富な経験と知識を活かして適切な対応をしてくれます。


□抵当権抹消の手続き方法

*自分で手続きを行う方法

住宅ローンを完済し、比較的簡単なケースであれば、自分で手続きすることも可能です。
法務局のホームページから必要な書類をダウンロードし、記入・準備します。
その後、管轄の法務局に書類を提出します。
オンライン申請も可能です。
ただし、書類に不備があると申請が却下される可能性があるため、事前に法務局に確認することをお勧めします。
また、書類の紛失や再発行など、予期せぬトラブルが発生した場合の対応も自分で行わなければなりません。

*司法書士に依頼する方法

不動産売買を伴う抵当権抹消や、複雑な手続きの場合、司法書士への依頼が一般的です。
司法書士は、抵当権抹消手続きに必要な書類の準備から法務局への申請、完了後の書類の受け取りまで、全てを代行してくれます。
専門家によるサポートを受けられるため、手続きがスムーズに進み、ミスを減らすことができます。
売買契約と同時に行う場合、不動産会社が司法書士を手配してくれることも多いです。

*手続きにおけるリスクと注意点

抵当権抹消手続きを怠ると、不動産の売却や新たな融資の際に支障をきたす可能性があります。
また、書類の紛失や有効期限切れにも注意が必要です。
特に、自分で手続きを行う場合は、これらのリスクを十分に理解し、細心の注意を払う必要があります。
重要な書類を紛失した場合、再発行に時間がかかったり、費用がかかったりする可能性があります。

*売買契約と抵当権抹消の関係

不動産売買契約において、抵当権抹消は重要な条件です。
売買契約締結後、残代金決済と同時に抵当権抹消手続きが行われます。
抵当権が抹消されないまま売買が完了すると、買主は抵当権の負担を負うことになり、大きなリスクを抱えることになります。
そのため、売買契約書には、抵当権抹消に関する条項が必ず記載されています。


□まとめ

不動産売却における抵当権抹消は、スムーズな取引を行うために不可欠な手続きです。
住宅ローン完済済みの場合は自分で手続きすることも可能ですが、売買を伴う場合や複雑なケースでは、司法書士への依頼が安心です。
費用や時間、リスクなどを考慮し、自身にとって最適な方法を選択することが重要です。
事前に必要な書類や手続きの流れを理解し、万全の準備を整えて臨みましょう。
抵当権抹消手続きは、不動産売却における重要なステップです。
早めの準備と、必要に応じて専門家への相談を検討しましょう。
これにより、安心して不動産売却を進めることができます。

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